s-2015-11-11 017

秋から冬に.入ろうというこの空の
何んという広々とした姿であろう
大自然の営みの清々しい眺めは
収穫後の稲田の安らぎにもあるし
人々の心を充分にうるおした柿の木や栗の木の

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今年の役目を果し終えた落つきの中にもある
果実も緑葉も北風の冷やかな手振りにつれて
次第に色あせてはいったが
そうした淋しさにつれて人間の心の底から冬に備える逞しい力が湧いてくる

s-2015-11-11 079

十一月は私の生れた月
大きな宇宙の一環の
地球世界の大使命を
立派に果させる役目を荷って
私はこの世に生れ出た


十一月
大自然の深い心がしみじみと心に沁みてくる月だ
浮わついた想念がすっきりと消え去って
しっかりと両足が大地に据えられる月だ
やがて訪れる新しい世界の為の
はっきりとした心構えを
この月のうちに自分のものとして
冷厳な冬の姿に対峙するのだ

s-2015-11-11 075

世界は全く改まる
転動夢想している人類の想念が
一瞬にして正常に戻る
そうした春がやがて来る
だがしかし私たちは
その前に凍りついた冬の季節を通らねばならぬ

s-コピー ~ 2015-11-11 011

十一月
この月こそ私たちの不動心をじっくり顧み
大自然の心の中にすべてを融けこませてゆくのに
最も適した月であるのだ
ああ十一月の自然はいいなあ

詩集『純白』 五井昌久





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