2013.01.10 白光の道
白光の道

s-2012-09-09 004

私が行くのは此の道だ
さうはつきりきめたその日から
胸の中にほかほかと火がともり
頭上の太陽が身近なひかりになつてきた
私の歩む道は横広がりの道ではなく
青空の中に昇つてゆく道だ
黒雲と黒雲の間を縫つて
私は光の道を昇つてゆく

私の道は縦に真直ぐの道
青空に行きつくと
それから横広がりになつてゐる道だ

行き交ふ光の交叉点
輝く白雲 紫金の雲
天使の合唱は美しい虹となり
神々の笑ひが光の雨となつて
私の顔にふりかゝる道だ
此の道を行く人は
不思議とみんな素裸で
赤児のやうに微笑んでゐる
みんな静かな謙譲なそして明るい容貌で
水晶のやうな心の持ち主
ものは云わずして心通ひ
一瞬にして久遠の友となる
彼らの心に皺(しわ)はなく
そのいのちの声は
時空を超えたひゞきとなり
世界大調和への距離を短縮する

私たちの歩む道は無限を一点にする道
天と地を一つにつなぐ道
完成された調和音を
縦横十字にひゞかせる道
宇宙の真実の姿をうつし出す為の道

私は今日も背中に太陽を背負ひ
大地に足をつけ
体を青空にあづけて
私の選んだ道を歩いてゐる



五井昌久詩集「ひゞき」より

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