我が家の床は、ウイスキーの樽の丸い部分である鏡板を6角に切って貼ってあり、今の時期はとても冷たく気持ちいい。北米大陸からはるばる樽になるためにやってきた樹齢100年以上のホワイトオークである。
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この樽材は、隣町のサントリー白州蒸留所(貯蔵してある樽の量は世界一と聞いている)から出る廃樽で、230L用の樽の直径60cmの丸の鏡板およそ270枚でほぼ2トンあり1500円で売られていた。あまりにも安いので40tトン仕入れた。480L用の樽の側面の曲がり木も長さ107cmあるのを6トン同じ値段で仕入れた。
 家を建てる前で、いろいろなアイディアがあり、廃樽のことを知り本気で、樽で家を作ろうと思っていたのであった。それならばといくらあってもいいと、欲も出て、軽トラで、2トンを3回でガンガン運んだのを思い出す。34,5歳のころでパワーがあった時期である。その頃はまだ五右衛門風呂も多く、薪に使う人には丁度いいものであり、この辺の古い家々にも樽が積んであったものだ。我が家も五右衛門だが、もったいなくて薪には使わない。庭のぬかるむ道の置いたり庭作りに使い、それが朽ちてきたところで薪にしたりしていた。今でも、サントリーの廃樽は出ているが、今では廃樽ということがかえってブランド化して、大手の会社が引き取り商品を作りだしている。もう地元の人間は買うことが出来なくなってしまった。

この樽材を買って22年、いまだに家の周りにたくさん積まれている。
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家を樽木で作らなかったので、変わりにアクセサリー、看板、額、ありとあらゆるものを作って、わが家の生活を支えてくれた。4人の子供はこの樽木のおかげで大きくなれたようなものである。
今ではそんなに樽材は使わなくなってきたが、それでも何かにつけオーク材を使ってしまう。それにしてもはるばる北米大陸から来た樹齢100年を超す木を自由に使えることは、北米の地に縁を感ぜずにはいられない。
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この木についてサントリーのウイスキーミュージアムが書いている「森の王から作られるウイスキーの樽」のページがある。

このホワイトオークが偉大な木であることは間違いなく、そして、他のどのような木も偉大であると私は感じている。

廃材というのは、人間の造った変な木の名前だ。
我が家にある木もほとんどは人が捨てたり、いらなくなった木たちであるが、みなわが家で次なる新しき世界へ形を変え旅立ち、人とともに新しき時を刻んでゆく。
わが家の樽の床も、20年、家族と共に歩み、光り輝き、そしてこれからもずっと輝き続けるように愛しつづけてゆきたい。
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緑の葉の木陰で木に感謝

家に入ると全部木なので大感謝

どんな状態にある時でも木は生きていて人のために生きている。

木に無限なる感謝




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