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苦行釈迦像
2世紀後半 ガンダーラ出土 片岩 ラホール博物館

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ガンダーラ彫像に見られるヘレニズム合理主義の一面が、こうしたすさまじい迫力ある作品を生み出した。
シャキャムニが菩提樹の下で悟覚成道する前に、尼連禅河のほとりで5人の賢衆苦行者と苦行林に入り、6年間断食苦行を行ったと仏伝にある。その際身体が痩せ衰え肉が落ち骨相ばかりになった、といった故事を誇張した像の一つといえよう。眼窩は髑髏のように大きく落ち窪み、肩胛骨、肋骨の気味の悪いほどに血管が走り、胃腹部が空洞のように窪んで、痩身の写実性が見る者に迫ってくる。こうした人物像は中央アジア、西アジアは沙漠帯で遭難した人たちいずれにも例外なくみられる骨相であり、ガンジス川農耕帯の断食修行者にない形姿上の気味悪さ、戦慄感があるのもこのためと思われる。その底には痩枯の人間を現実に観照した冷徹な写実の眼が感じられる。この像を安置して修行する僧侶のストイックな生活も追感される。
講談社のグランド世界美術「インドの美術」より
立派な方の解説であります。


この像はどう見ても美しい。そして究極の呼吸法の姿に見えてくる。
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究極の呼吸法

この呼吸法は胸式の呼吸で、お腹をどこまでもへこませ息を吐き切る。
そしてお腹はへこましたまま横隔膜をあげて吸いこんでいく。この像はまさに息を吸いこんでいる状態で、肺が目いっぱい膨らんでいる時の姿である。
それからまだまだすい込んで肩まで吸い込む。
そしてそれから頭にまで息を吸い上げてゆく。その時には首にある筋を全部使って吸い上げていくのでその時の状態が克明に表れている像である。
そして目の後ろまで吸い上げて、息を止める。
そして頭の後ろからその息を出していくイメージでお腹はへこましたまま全ての息を出し切る。

息を出し切った状態の像であれば、胸も相当に小さくなり解説のように苦行で痩せた像ということなのかもしれないが、この像の胸と首の筋、そして眼は静けさのなかに力みなぎる呼吸の形を表している。


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